オンラインセミナー「ウクライナにおけるインフラ破壊と環境に配慮した復興の現状: 現場からの報告と提言」開催のご案内

当財団の長年の協力者である環境法研究所(Environmental Law Institute(ELI)、在米国・ワシントンDC)のカール・ブルック国際部長が、10月、ウクライナの首都キーウを訪問しました。本セミナーでは、ブルック氏を講師にお招きし、ウクライナ滞在中のお話を伺います。

ロシアによるキーウへの攻撃は限定的でしたが、ウクライナ南部と東部のインフラは甚大な被害を受けました。戦況は足踏み状態ながら、ともかくも復興を進めなければなりません。日本の災害復興などの技術や経験をウクライナ復興に活かすことは、日本の国際貢献であるとともに、日本の企業にとってのビジネスチャンスでもあります。

インフラ再建は迅速であることが要請されるものの、環境への影響も考慮する必要があります。ブルック博士は環境法の分野で国際的に著名であり、ウクライナ当局から、復興計画を策定する際に環境への配慮がどのようになされるべきかについて、専門家としての助言を求められました。

ウクライナ復興に日本が貢献するためには、まず復興の基本方針やルールについて知る必要があります。本セミナーでブルック博士は、ウクライナ政府やパートナーとの議論に基づき、ウクライナのインフラ破壊とウクライナ政府の具体的な復興計画に関する最新情報を提供します。また、ブルック博士と司会者とのディスカッションや、参加者との質疑応答を通じて、復興と環境保護の調和を具体的に実現するための方法論について、ブルック博士の見解を伺います。

本セミナーは、日英同時通訳で実施します。ウクライナの現状、戦争によるインフラ破壊、ウクライナの復興計画、復興と環境配慮等にご関心をお持ちの方のご参加をお待ちしております。また、関連部署等に情報をご転送いただければ幸いです。

開催日時:2023年12月22日(金)10時~11時半

【当財団の通常のオンラインセミナーとは異なる時間帯ですのでご注意ください】

開催方式:Zoomを使用したウェビナー(オンラインセミナー)【日英同時通訳付き】

☆事前のご登録を下記よりお願いいたします。

参加費:無料、どなたでもご参加いただけます。

(イベントは終了しました。)

※Zoomの仕様上、お名前を日本語で入力されると、ご登録確認メール記載の姓名が逆転いたします。ご容赦いただきますよう、よろしくお願いいたします。

カール・ブルック(Carl Bruch)博士プロフィール

Environmental Law Institute(ELI、在米国・ワシントンDC)国際部長。環境法を機能させることに重点を置いて研究している。アフリカ、ラテンアメリカ、中東、アジアの国々で、水資源、生物多様性、森林、その他の自然資源を効果的に管理するための法律、政策、制度的枠組みの策定と実施を支援。紛争後の平和構築を支援するための天然資源管理手段、環境ガバナンスと制度、武力紛争時の環境被害の防止、軽減、補償方法に関する権威である。

ELIでの勤務に加え、国連環境計画(UNEP)と世界環境法連合(E-LAW)の弁護士でもある。アメリカン大学国際サービス学部の非常勤教授として、環境平和構築に関する修士レベルのコースを教えている。

専門分野:

  • 武力紛争と環境:武力紛争と環境-国際紛争、国内紛争、紛争後
  • 気候変動:適応のための政策-法律と制度
  • 国際:グッドガバナンス-透明性、市民参加、説明責任、国際環境法と制度-遵守、開発、実施、執行
  • 法律:遵守と執行
  • 水:海洋と水質および権利

学歴:

  • J.D., Northwestern School of Law of Lewis & Clark College, 1996
  • M.A. in physics, University of Texas at Austin, 1992
  • B.S. in physics (additional majors in anthropology and mathematics), Michigan State University, 1989

☆本ページの印刷用PDF(150KB)

最近の記事