オンラインセミナー「エネルギー資源から読み解く『Beyond G7』の世界情勢~中東諸国の環インド洋戦略」開催のご案内

当財団は、1977年公表の「世界公共投資基金構想(GIF構想)」に基づき、調査研究活動を続けています。GIF構想の背景には、1970年代のオイルショックがありました。翻って現在、ウクライナ問題により、世界は再びエネルギー危機に直面しています。

人類の歴史は、エネルギー資源獲得の歴史でもあります。現在、気候変動対策として、再生可能エネルギーの開発が強く求められています。一方、原材料としての炭化水素資源(プラスチックなど)の需要は、人口の増加、経済の拡大とともに増大しています。エネルギーの脱炭素化と、炭化水素資源の原材料化を両立できるのが、炭化水素資源を豊富に持ち、かつ太陽光などの自然エネルギーにも恵まれた、中東湾岸諸国です。

アメリカの覇権が後退し、中国の経済成長も頭打ちとなる中で、世界の成長センターは、これまでの環太平洋地域から、インドやその周辺国、アフリカ東部などの環インド洋地域に移りつつあります。中東地域は、アジアと欧州、アフリカ、インド洋をつなぐ結節点でもあり、古来より文明が交差する、地政学的に重要な地域です。

君主制で政権基盤が安定している中東諸国は、独自の長期的な視点で世界を見ています。今後、「持てる国」である中東諸国の戦略的アライアンスが、世界の政治や経済のパワーバランスに与える影響は増大していくと予想されます。

今回のセミナーでは、イギリスのシンクタンク、王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)環境社会プログラム客員研究員の玉木直季氏に、ロンドンからのご講演をお願いいたします。玉木氏は、国際開発銀行(JBIC)ドバイ事務所首席駐在員、電力・新エネルギー部長として、中東全域での石油化学プロジェクトや電力インフラプロジェクトなどのプロジェクトファイナンス案件を数多く手掛けられました。

玉木氏には、20年以上に渡り中東ビジネスに身を投じてきたご経験(そのうち12年間中東に駐在)を元に、今後のエネルギー危機対応やウクライナ問題の行方などの世界情勢を、「中東の視点」から紐解いていただきます。日本ではなかなか聞けない、「ここだけの話」に是非ご期待ください。

日本GIFのオンラインセミナーは、講師と参加者との質疑応答の時間を長めに取っております。世界のエネルギー問題、エネルギーインフラ開発、中東情勢、環インド洋地域等に関心をお持ちの方のご参加をお待ちしております。また、関係部署等に、情報を転送していただければ幸いです。

開催日時:2022年9月29日(木)14時~15時半

開催方式:Zoomを使用したウェビナー(オンラインセミナー)

☆事前のご登録を下記よりお願いいたします。

参加費:無料、どなたでもご参加いただけます。

(イベントは終了しました。)

※Zoomの仕様上、お名前を日本語で入力されると、ご登録確認メール記載の姓名が逆転いたします。ご容赦いただきますよう、よろしくお願いいたします。

玉木 直季(たまき なおきプロフィール

1971年東京都生まれ、ロンドン在住。英国王立国際問題研究所(Chatham House)研究員。東京銀行(現三菱UFJ)及び国際協力銀行(JBIC)で中東(カイロ、バハレーン、ドバイ)に12年間駐在。ひとりひとりの精神的「豊かさ」の実現を追求する開発金融のスペシャリスト。BBT大学で教鞭を執る他、人類の課題解決に向けたベンチャー企業顧問を複数兼務。慶應義塾大学経済学部卒、カイロアメリカン大学留学、ロンドンビジネススクール経営学修士。元ラクロス日本代表。

☆本ページの印刷用PDF(263KB)

最近の記事