オンラインセミナー「パナマ運河の未来:気候変動とグローバル物流の行方」開催のご案内

パナマ運河は、世界経済の交差点とも言えるほど重要なグローバルインフラであり、日本にとっても欠かせない、代わりのない存在です。北米や南米との貿易において、パナマ運河は主要なルートであり、アメリカと日本のエネルギー輸送や日本からの自動車輸出も、この運河を利用しています。しかし、日本から遠く離れているためか、日本ではパナマ運河に対する関心はそれほど高くありません。

現在、パナマ運河は、気候変動による降雨パターンの変化などによる深刻な水不足の影響を受けており、運河の運営に大きな課題が生じています。2023年には、船舶の通過可能な数が減少し、待機時間が長くなるなど、世界の物流に深刻な影響を与えました。最近の報告によれば、水位は回復傾向にありますが、気候変動による長期的な影響は依然として不透明です​。パナマ運河の気候変動リスクは、世界経済にどのような影響を与えるのでしょうか。また、数年前に話題になった「第2パナマ運河」建設計画や、パナマ運河の拡張計画は、現在どのような状況なのでしょうか。

今回のオンラインセミナーでは、拓殖大学商学部国際ビジネス学科の松田琢磨教授をお招きし、パナマ運河の概要から、これまで果たしてきた役割、世界の物流における重要性、日本との関わり、そして気候変動がもたらす影響や今後の展望について、わかりやすく解説していただきます。松田先生は、長年にわたり世界の物流に関する研究を続けており、その専門知識をもとに最新の情報をお届けします。

日本GIFのオンラインセミナーは、講師と参加者との質疑応答の時間を長めに取っております。世界の海運・物流、エネルギー輸送、中央アメリカ、気候変動とインフラなどに関心をお持ちの方のご参加をお待ちしております。また、関係部署等に、情報を転送していただければ幸いです。

開催日時:2024年9月30日(月)14時~15時半

開催方式:Zoomを使用したウェビナー(オンラインセミナー)

☆事前のご登録を下記よりお願いいたします。

参加費:無料、どなたでもご参加いただけます。

(イベントは終了しました。)

※Zoomの仕様上、お名前を日本語で入力されると、ご登録確認メール記載の姓名が逆転いたします。ご容赦いただきますよう、よろしくお願いいたします。

松田 琢磨(まつだ たくま)氏プロフィール

拓殖大学商学部国際ビジネス学科教授、(公財)日本海事センター 企画研究部 客員研究員

筑波大学第三学群社会工学類卒業。東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学、博士(学術)(東京工業大学)。(公財)日本海事センター主任研究員を経て、2020年より現職。研究分野は海運経済学、国際物流など。‘Monopoly in Container Shipping Market: An Econometric Approach’(共著、2021年)、『新国際物流論 基礎からDXまで』(共著、2022年)、『日の丸コンテナ会社ONEはなぜ成功したのか?』(共著、2023年)、『コンテナから読む世界経済 経済の血液はこの「箱」が運んでいる!』(2023年)などの著書/論文がある。

所属学会は日本海運経済学会(常任理事、産官学連携委員長、編集副委員長)、日本物流学会(理事、編集委員)、公益事業学会(評議員)、国際海運経済学会(IAME)、日本経済学会、土木学会、日本交通学会、日本クルーズ&フェリー学会。2021年5月よりNewsPicksプロピッカーも務める。

☆本ページの印刷用PDF(140KB)

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